VSCO Camとフィルム。

PENTAX MX SMC TAKUMAR 55mm f1.8 KODAK Ektar100

PENTAX MX SMC TAKUMAR 55mm f1.8 KODAK Ektar100

ちょっと前から大流行してるスマホアプリのVSCO Cam。撮った写真をフィルムっぽい仕上がりにしてくれるアプリで僕も愛用している。
インスタグラムのタイムラインに流れてくる写真の多くがこのアプリを使っているものだし、僕もインスタグラムの加工はほとんど使っていない。

で、ディスプレイ上では確かにフィルムライクな画像に処理されるんだけど、実際にプリントしてみたらどうなるんだろうというのを今更ながら試してみた。

使った写真はPENTAX Qで撮影して、iPhoneかXperiaでVSCO Camを使って加工した写真。
素人なのでよく分からないけど、JPEGの画像をスマホで処理してるから、それなりに劣化もあったりするんじゃないだろうかと予想していたけど、そんなことは全くなかった。

仕上がりはPENTAX Qで撮ってそのままプリントするよりもむしろ好きな雰囲気のプリント。
人によってはごまかしと言われてしまうのかもしれないけど、Qで撮ってそのままプリントしたときは、やっぱりペッタリした感じがどうしてもあって、コンデジに近いなー(あたりまえだけど)と感じていたところが、フィルムで撮ったっぽいプリントになった。

同時にフィルムで撮った写真もプリントしてもらったんだけど、こっちは逆に少しデジタルっぽさが感じられるような部分も。
VSCO Camで加工した写真は、プリントした時に、もっと「加工してフィルムっぽくしてみました」っていう雰囲気が出るのかと予想してたんだけど、見事に外れた。
逆に、フィルムで撮った写真はデジタルプリントだからか、気にしだすとどうしてもデジタルっぽい雰囲気を感じることも多い。

結果として両方の違いが小さくなったみたい。
(ただ、変な感じかもしれないけど、フィルム写真はプリントしたものよりもスキャンデータの方がフィルムっぽさがしっかり残っていて、ディスプレイで見比べると明らかに違いが分かる感じ。
まぁ、フィルム写真もデジタル写真も、プリントする人によってだいぶ差が出てくるから一概には言えない部分が相当に大きいのだけど。)

 

以前は、「デジタルで撮って加工でフィルムっぽくする」って、そんなことするなら最初からフィルムで撮ればいいのに、と思っていた。
でも、今はそういうやり方もアリかなと思う。

最終的なアウトプットを何にするのかは人それぞれだと思うけど、僕はやっぱりプリントだし、その仕上がりが一番満足できる方法を取ればいいと思っている。

フィルムの雰囲気はやっぱり大好きだけど、今の時代、デジタルの方が本当に多くの選択肢があって、環境も整っているから、やりやすいことは間違いない。
今回、VSCO Camとフィルムのプリントを比べてみて、すでにデジタルとフィルムの画質はどっちがいいか、という話ではなくて、表現方法の違いでしかないレベルなんじゃないかということを改めて感じることになった。

 

このままデジタル一眼のセンサーとか画像処理技術が進歩し続けたら、かつてのフィルムの画質を再現することも簡単になる日がくるかもしれない。そうしたら、フィルム写真はフォーマットのサイズで使い分ける他には、本当に使われなくなってしまうかもしれないなぁ、とちょっと真剣に考えてしまった。

今は、デジカメで撮ってその後で加工をしないといけないけど、そのうちカメラの中で全てができるようになる日もくるかもしれないわけだし。

それでも、まだデジタルに完全移行はできそうにないし、両方を行ったり来たりする日々はまだまだ続きそう。

 

 

 

Popular Posts:

Leave a Reply

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。