コダックのフィルム値上げが凄まじい…。

PENTAX MX SMC TAKUMAR 55mm f1.8 ProFotoXL100

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昨日、コダックからフィルムの値上げが発表された。
いや、この値上げは想像を超えてた。ここまで凄まじいとは…。
ただ、ここまで値上げをしないとコダックのフィルム事業はやっていけない状況になっているということでもあるわけで、「値上げ困るな〜」というだけの話ではなく、もうこんな状況なのであればフィムルがいつまで供給されるか分からない、という不安の方が大きい。

具体的な値上げの一例をちょっと書くと、
・T-MAX400 135-36 が、640円 → 1,060円
・T-MAX 120(5ロール)が、3,000円 → 4,530円
・400TX 135-36が、640円 → 950円
・400TX 120(5ロール)が、3,000円 → 4,290円
という感じ。しかも全て税別。

実売価格は多少低くなるかもしれないけど、まぁ、せいぜい1割引くらいじゃないだろうか。

ここまでの値上げを予想していた人はあまり多くないのではないだろうか。
値上げの理由が書かれているとおり「アセテートなど原材料高騰ならびに世界的な需要減」ということならば、フジフィルムだって同じはずで、そう遠くない未来に値上げされる可能性が高い。
まぁ、生産地もアメリカと日本で違うし、企業も別だから一概には言えないけど、これまでの傾向だと、フジフィルムも値上げになるような…。といってもフジフィルムのモノクロネガは既にACROS100しかないのだけども…。

この値段、カラーネガフィルムとほぼ同じになったわけで、価格面からモノクロを選ぶという考え方はほぼ確実に消滅。
表現手段としてモノクロを使うということはあるけど、自家現像しない限りは逆に高くつくだろうなぁ。それに、モノクロフィルムがここまで値上げになると、ユーザーが更に減るのは確実で、そうすると現像液とかの関連商品も値上げになるだろうし。

モノクロフィムの質感も大好きなんだけど、この値段になってくると正直この先やっていこうかどうか迷ってしまう。
お金の問題もあるけど、それ以上に、もう先がないのではないかという気になってしまうわけで。
ここのところ、値上げのペースが凄まじく、この調子でいくと本当になくなってしまうんじゃないだろうか、という気がする。

 

ここまで高くてもこのフィルムを使うのは、値段は二の次でとにかくこのフィルムが大好きだという人たち。要するにハイアマチュアとかプロの写真家ということになると思う。
今やデジタルのモノクロもかなりいい質感がでるようになっているから、プロカメラマンとかはコスト的にも普通に考えればデジタル使うだろうし。

そう考えるとフィルムの需要量ってもうあまりないのだろうなぁ、という気がする。
コダックもフジフィルムも慈善事業でフィルム事業をやっているわけではないから、事業で利益が出せなければ継続しないのが普通なわけで。
フィルム事業単体で見たら赤字だけど、会社全体で考えると有益だから続ける、なんていう考え方がもしかしたらフジフィルムにはあり得るかもしれないけど(可能性は限りなくゼロに近いと思うけど…)、この前も書いた通り、コダックのフィルム事業については、以前と経営の形が変わっているから、そういう考え方はおそらくできないだろうし…。

 

カラーネガの価格はとりあえず据え置かれているみたいだけど、こっちだっていつ値上げされるか分からない状況だし、ちょっと今回の値上げはフィルムをこれからも使い続けていくかどうかを本気で悩まされる内容だった…。

フィルム使う人って本当に減ったんだなぁ…。

 

 

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