おいしいパンが教えてくれること。
いつの頃からかパンがすごく好きで、新しいパン屋を見つけたときには必ず買ってみる。
都会の方に行けば、おいしいパン屋さんは当然のようにたくさんあるのだけれど、パンっていうものはもっと身近な存在であってほしい。
だから、パンを買う為に遠出するというのはちょっと本末転倒のような感じがするのでしたくない。でもおいしいパンは食べたい。
ずっとそう思って過ごしていた時に見つけたのがイロハベーカリーだった。
どうしてイロハベーカリーのパンが好きなのかというと、飽きがこなくて、いつ、何回食べてもいつもおいしいから。
当たり前のようだけど、これってすごく重要なこと。いつ食べてもおいしいと感じるものを作るなんて難しいことだし、本当にすごい。
強烈な特徴があるわけではないけど、食べるといつも「あー!おいしい!」と思える。
派手さはないけど、純朴で素朴なのがイロハベーカリーのパンだと思う。
そして、イロハベーカリーのホームページには「一番身近にいる妻や娘が喜んでくれるパンをこれからも作り続けて参ります。」って書いてあって、これがもう本当にすごく素敵で。そういう気持ち、パンにも間違いなく出ている。どれもすごく優しいパンだと思う。
何でも、「どこか遠くにいる大勢の誰か」より「身近にいる2、3人」のことをことを考えてやる方がいい物ができるんじゃないだろうか。
だって、その方が作っている人も、より気持ちをこめられるわけだし。
そして、これは写真も同じじゃないかな。どこかにいる誰かに向けて撮るよりも、自分やその家族とか仲の良い友達が喜んでくれることを考えて撮る。この方が良い写真が撮れる気がする。
まぁ、なんで?って言われると答えられないんだけど(笑)。きっと気持ちの問題なんだろう。
でも、これもなかなか難しいなぁと思う。僕はこのあたりちゃんとできていない。ちゃんとしたいと思いこそするものの、行動で示すことは難しく…。
イロハベーカリーのパンみたいな写真が撮れる人になりたいなぁと思いながらイロハベーカリーのパンを食べ、考え込んでいる。
良い物を作ることは難しいけど、いつか作れるような人になりたい。