デジタルモノクロ

DP2s ISO100 f3.5 1/160

デジタルのモノクロはフィルムの写りとは当然ながら違うし、だからずっとモノクロとしてはなんかしっくりしないなぁと感じていた。確かにモノクロはモノクロなのだけれど深みがないとかしまりがないとか、なんかモノクロ写真という捉え方ができない感じで。

でも、いつ頃からか分からないけど、このモノクロもこれはこれでアリなんじゃないかと感じるようになってきた。

現像ソフトである程度追い込めるというのもあるけれど、DP2でモノクロ現像するとなんか、これはこれで独特の絵になってくれる。

このカメラは使える場面がかなり限定されるし、決して使い勝手のいいカメラではないけど、カラーにしてもモノクロにしても他のカメラでは写せない写真が撮れる。今のデジカメと比べても少しも遜色がない。不便なところがあるからこそ楽しいという少し逆説的なところもあって、すごく愛着のあるカメラの１つになっている。

モノクロ写真には色が無いのだけれど、その分想像力がかき立てられるし、うるさくない。それはフィルムでもデジタルでも一緒だと思う。今の時代、フィルムが少なくなって寂しいというところもあるけど、デジタルとフィルムの２つの選択肢があるというのは喜ばしい事なのかもしれないなぁ。

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