写真、形にすること。
僕の場合、写真を撮る時というのは一瞬目に留まった時とか何となく気になった時のどちらかがほとんど。その時には、なんとなくではあるけれども、写真のイメージというのが頭の中にはある。
そして、それを形にする時はそのイメージを具現化するように作業する。
でも、その頭の中にあったはずのイメージは曖昧なことが多い。撮る時は「ピキーン!」ときていたと思っていても、いざ形にしようとするとスルスルと逃げていってしまうこともよくある。
だから、記憶に忠実に作業しているつもりでも、仕上がりは作業している時の精神状態に左右されることがかなり多い。それに、同じ素材であっても明るめがいいなと思う時もあればアンダーな感じがいいと感じる時もあるわけで。僕の記憶はかなりあやふやだ。
写真は、シャッターを押したら終わりではなくて、現像してプリントする作業もすごくすごく大切。僕の場合、最終的なアウトプットはプリントなので、最後の形にするところまで丁寧にやりたいといつも思っている。
今のところデジタルで撮った場合はデジタル銀塩、フィルムで撮ったらアナログ銀塩がいちばんしっくりくる。
デジタルの場合、自分でできることが多すぎて、イメージを固めることに苦労する。そして、イメージを固めきれない自分に対してブレがあるように感じて落ち込んだりもすることがある。本当はあまりこだわりすぎず、そのときの気持ちに正直にイメージを固めればいいのだとは思うのだけれど。
フィルムの場合、プリントはお店でしてもらうのだけれど、そうすると自分の想像を超えたすごいプリントをしてもらえたりすることがある。本当のプロはやっぱり本当にすごい。
やっぱり、フィルムで撮ってレンズで焼きたいなぁ。