レンズは自分で使ってみないと分からない。

PENTAXのフルフレームカメラが発表されて、ティザーサイトができたり、PHOTO PLUSでディスプレイされたりと少しずつその形が見えてきて、PENTAXユーザーだけでなく、期待値がだいぶ上がってきていると思うのは僕だけだろうか…。
個人的には単焦点レンズの案内が何もないのがとっても気になるところではあるけれど。現状でフルフレームのイメージサークルをカバーしているとされている単焦点は50ミリと100ミリのマクロレンズのみという状況だし、きっと何か発表があるだろうと期待しているものの、今のところ何にも動きがないようでちょっと寂しい。

そんなにいろいろなレンズを使うような使い方はしていないけど、やっぱり35ミリと50ミリと85ミリあたりの単焦点はあるといいなぁ。きっと発表までに何か案内が出たりするよね…。すぐには買えないけど。
PENTAXの単焦点の場合、やっぱりFALimitedが特に気になる存在だし、今発売されている3本がフルフレーム向けにリニューアルされるかどうかを注目している人も多いはず。

今の自分の使い方で本当にフルフレーム必要かなぁ、という思いはずーっとあるにはあるんだけど、やっぱり大きくて見やすいファインダーで覗きながら写真撮るのは楽しいし、FALimitedが本当にリニューアルされたりしたらそわそわするだろうなぁ…。
でも、レンズは小さい方がいいし、今のDALimitedも好きだしなぁ、とかそれなら思い切ってM型ライカに行った方がいいんじゃないかなぁとか、思うことは色々あるけど、やっぱりPENTAXのフルフレームは楽しみだなぁ。どんなカメラに仕上がっているんだろう。

 

 

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 f4 1/180

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 f4 1/180

 

FA31mm Limitedの写りについてはいろいろなところで絶賛されていて、作例を見ても素敵な写りの写真ばかりだったから、ずいぶんと期待に胸を膨らませて使い始めた。確かに素敵なレンズだと思う。初めてデジタルで撮った時も、背面液晶で見た瞬間に何か他と違うような雰囲気を感じでびっくりしたのを覚えているくらいだし。
アルミの削り出しで造られているレンズは、手にした時のひんやりした感じや大口径レンズらしいずっしりとした重みもあって、塊感のあるいかにも良い写真が撮れそうな雰囲気がある。写りだけじゃなくて、ただ持っているだけでニヤついてしまうようなレンズだ。

使い始めて半年くらい経ったけど、正直なところまだどんなレンズなのかその特徴をよくつかめていない。うっとりするような描写になることもあれば、平凡な描写になることもあって、この辺りは自分のウデの問題なんだけど、どういう条件だとどういう写りになるのかということをまだよく理解できていない。
ただ、いいか悪いかは別にしてやっぱり35ミリ判の画角であったり、フィルムで使うことを前提に作られているレンズなんだろうなぁということはしみじみ感じる。
APS-Cのデジタルで撮った場合とフィルムカメラで撮った場合では画角の違いから受ける写真の印象も全く違うし、デジタルの場合、(やらなければいいのに)等倍で見たりするとパープルフリンジもそうだけど、ぱっと見の印象とは違って細部は意外とソフトな描写になっていたりすることもある。
やっぱりこの画角と描写はセットでないとレンズの本領を発揮しないような気がするなぁ。

画角の違いはフルフレームのカメラで使えば解消されるけれど、それ以外の部分は、デジタルで使う限りは注意をしながら撮影することが求められるレンズなんだと思う。どういう注意をしたらいいのかまだはっきりとは分からないんだけど…。
どういう写真が撮りたいのかというイメージはもちろんだけど、光の向きや強さ、絞り値、被写体がどういうものかということを考えながら使わないと、場合によっては期待していたような結果が得られないことは確か。
まぁ、これはどのレンズにも言えることなんだろうけど、ちょっと設計が古い分、その辺りの意識はある程度必要なんだろうなぁという感じ。

 

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 F2.8 1/125

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 F2.8 1/125

 

PENTAXのサイトではその描写について以下のような説明がある。

 

高い像性能と豊かな表現力一般的な広角レンズの描写特性であるシャープな結像、遠近感の強調、深い被写界深度などを高いレベルで実現するだけでなく、豊かな階調、暗部のディテール再現、自然で柔らかなボケ味といった”描写の味”も加味いたしました。近距離から遠距離まで連続する画像も、シャープかつ滑らかに描写が可能です。

 

使ってみた自分の印象をざっくり書くと、「ものすごく抜けが良くてスッキリとした写り。ボケもすごく自然で柔らかい。細かいところまでしっかり写っているから解像度も高い。だから、立体感も高く感じる。コントラストも彩度もすごく自然な感じだから(この辺りは現像でどうにでもできてしまうところではあるけど)、DAレンズと比べるとあっさりしている印象があるかもしれない」というところ。

とはいうものの、なんだかんだでレンズって色々な作例を見たりレビューを見たりすれば雰囲気は分かるかもしれないけど、自分で使ってみないことには分からないとが多い。

特にデジタルだと現像で色々と調整できてしまうから、その結果でしかない作例だけ見ていても、レンズの素性みたいなものはちょっと分かり難いところがある。
もちろんJPEGの撮って出しの写真を見ただけでも違いを感じたりすることは色々あると思うけど、RAW現像している時に色々とデータをいじっていると「こんなに写ってたのか…」ってびっくりすることもよくあるはずだし。

そういう意味でもこのFA31mmLimitedは自分で使ってみないと分からない要素が多いんじゃないかな。
ポテンシャルがめちゃくちゃ高いレンズであることは間違いない。
もしもリニューアルになったりしたら、今のレンズを新品で買えるのは今だけ、っていうことになってしまうし、特にフィルムでも使ってみたいっていう方は、ぜひとも今のうちに試してみたらいいんじゃないかなーと。

 

色々な表情があるレンズって使っていて楽しい。

 

 

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1 Comment

  1. T
    2015年11月14日

    未だにレンズの写りの違いってのが分かるほど
    肥えた目になれていないのですよね・・・。
    レンズ沼に行かなくていいから助かってますけどw
    その代わりに機材に・・・w

    PENTAXのオールドレンズって
    その新しいフルサイズで使えないんですか?
    マウント違ったりするんでしょうかね。
    手振れ補正をボディでするからイイと思うのですけど。

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