子供の頃の記憶。
僕の記憶に残っているもので一番昔のものは幼稚園の頃ぐらいだと思う。
当時、ビックリマンシールがすごく流行っていて、幼稚園に持ってきては自慢し合うみたいなことをしていたのだけれど、ある日それを幼稚園でなくしてしまい大泣きした、という記憶。
1歳とか2歳の頃の記憶は全くない。物心ついた頃にはもう無かったと思う。
子供と一緒に散歩したり遊んだりしていると、すごく楽しそうに笑ったりしてくれる。でも、この子が大きくなった時、今この瞬間の楽しい気持ちは覚えていないのだろうなと考えると、この時間がものすごく大切な瞬間に思えてくる。
大きくなった時に、今の気持ちを覚えていなかったとしても、たくさん写真を残しておけば見返すことはできる。そう思って色んな場所でシャッターを切ってきた。
でも、覚えていないというのは自分のことだけでなくて、今の僕たちのことも覚えていないという当たり前のことに最近気づいた。本当に当たり前のことなんだけど。
それからは、なるべく一緒に写っている写真を撮ることを意識している。僕たちもまだ多少は若さが残っていた時があったということを残すために。そして、僕たちがどんな風に見ているのかを残すために。
ただ、自分が写ることはまずない。これも本当に当然のことなんだけど。
それもよく考えてみたら少し寂しいことかもしれないなぁ。