初めての海。
先月帰省したときのことについては、前のブログにも書いたのだけれど、このときに生まれて初めての海に連れて行った。
海に入れたらきっと泣くのだろうなぁと思っていたけど、意外と平然としていて、さも慣れているかのようにちゃぷちゃぷと水遊びを一人で楽しんでいた。
両親の話によると、僕が初めて海に行った時はボールが海に流されそうになったりして大泣きしたらしい。
実は、この時の記憶はうっすらと残っている。
ビーチボールかなにかが流されてしまって、それが悲しかったのと恐ろしかったのですごく泣いていたのだけれど、そのボールをその時海に来ていた見知らぬお兄さんが取ってきてくれた。
時間は夕方に近かったはずで、少し波も出てきていたし、僕も大泣きしていたから父親も無理に取りに行こうとはしなかったのだと思うけど、その時は幼心なりに、なんてすごい人なんだ、とそのお兄さんをえらく尊敬した。
いくら大泣きしていたとはいえ、よその子のボールをわざわざ波が出てきている海を泳いで取りにいってくれるなんて、今考えても素敵な人だと思う。
きっと海にも慣れていて泳ぎにもそれなりに自信があったのだと思うけど、仮に僕が今同じような状況に立ち会った時、同じようにできるかどうかはちょっと自信がない。
2、3歳の頃の記憶で残っているのはこれくらいのものだし、自分が困っている時に良くしてもらったことっていうのはすごく記憶に残るものなんだなぁ。
こんな風に人の記憶に残るようなこと、僕はまだできてない。いつかできるようになれるだろうか。。。
今回は波打ち際で波と戯れていただけだったので、幸いにも泣き叫ぶようなことがなかったのかもしれないけど、初めて海にいったときのことは覚えていないかもしれないなぁ。