自家暗室を作ろうかなと。
色々あって、モノクロの引き延ばし機を譲っていただけた。
来年の春に引越をする予定で、その引越先では今の部屋に比べて暗室を作りやすくなるので、ずっとどうしようか迷っていたのだけど、これで背中を押してもらえたというか、迷い無く自家暗室を作るべくこれから準備しようという気になれた。
たぶんなんだけど、今もモノクロフィルムを使っている人というのは専門学生かよほどのこだわりを持っている写真愛好家かあとは写真家というか写真を生業にしている人くらいで、全体から見ればごくごく一部。
そして、フィルム現像まではともかくも、プリントを自分でするためには暗室を確保する必要があって、ここであきらめている人も多いと思う。
モノクロフィルムを使って写真を撮っているからには、最終的なアウトプットはプリントであるはずで、できれば自分でプリントもしたいけど、自宅に暗室作れないし、近くにレンタル暗室もないし、ラボに送って焼いてもらうしかないという人はきっと多い。
やっぱりモノクロフィルムで撮っているからにはプリントも自分でやって、焼き加減とかを色々やってみたいと思うのが人情というもののはずで、自分はそれができないことにずっと物足りなさを感じていた。でも、自家暗室を作る度胸もなく、どーしようかなー、と漠然と悩んでいた時に、色々なことが重なって、暗室できるかもという展開になり、今回引き延ばし機のお話があったので、これはもう何かの縁に違いないということで腹をくくった。
でも、改めて思うのはこういうことをしようとしているのって、すごく少数派なんだということで…。引き延ばし機の型番でググってみてもほとんど内容のあるページがヒットしない。
フィルムを使っている人もやっぱりかなり少ない。モノクロとなると更に少なくなるし、そこから更に自家暗室までとなると少し探したくらいでは見つからなくても当然かもしれないな。
でも、裏返せば他に同じことをしている人がすごく少ないということで、そういう意味ではやる意味がすごくあるかなとも思う。みんながやってるのと同じことをやっててもやはり面白くないし。時代に逆行してると思われるだろうけど、そういうのは結構好きなので。
というわけで、実際に始めるのはまだまだ先の話ではあるけども、少しずつ道具なんかもさがして、来年の夏前には自家暗室第一号プリントができるように、コツコツ準備を進めていければいいなと。
さすがにまだ道具は手に入る…はず。