さよなら、スバルR2。
この車を買うきっかけはバスケだった。
東大阪にあるバスケコートにちょくちょく行っていたけど、道具を持って、何回も乗り換えが必要な電車で行くのが面倒すぎたから。
今となっては、「なんでそんな理由で…」と思うような理由だけど、若気の至りというものなんだろうか…。
それからなんだかんだで6年半。当初の予定を超えて、長いお付き合いになった。
僕の実家では、父親がスバル系の会社で整備士をしていたこともあって、ずーっとスバル車だった。それ以外乗ったことがない。確かな記憶があるのは、2代目のインプレッサとか3代目のレガシィあたりだろうか。その前にも何やら乗っていた記憶はあるけど、車種は覚えていない。レオーネとかかなぁ。
子供心なりに、スバルの車って野暮ったくてダサいと思っていた。ホンダ車とかのCMを見ていると垢抜けた感じがして、あこがれたりしていた記憶もある。
それでも、いざ自分で車を買うとなったらスバルがいいなと思うのだから不思議なものだと思う。
最初はインプレッサにしようかと思っていたのだけど、R1とR2のデザインがすごく気に入り、さすがにR1は実用上ちょっとつらいかなと思ってR2に落ち着いた。
R2は、軽自動車が、箱形というかトールタイプというか、とにかく容量を精一杯活用したデザインの車が人気で、どこからも似たような車が出ている中にあって、その独特なデザインがとにかく素敵だった。
アルファ・ロメオのデザイナーを雇ってデザインしたものらしく、スバルとしてかなり力を入れた車だったはずなのだけれど、売れ行きは芳しくなかったらしい。
R2は、狭いしベンチシートでもないし、使い勝手がいいという車ではなかったと思う。
それでも、走りには安定感があって、高速道路でもふらつかないし、力不足を感じる場面は色々あったものの怖くなるような場面はなかった。
買って間もない頃には、大阪から金沢とか岡山の方まで遊びに行ったりして、初めての長距離ドライブを楽しんだ。東京に住んでいた頃には、岩手の花巻温泉に行ってみたり、福井まで帰ってみたことも。結婚式をした箱根のホテルまで何度か通ったり、軽井沢まで遊びに行ってみたりもしたし、けっこう遠出することも多かったと思う。
長距離になるとさすがに疲れを感じることはあったけど、苦痛は全く無く、むしろR2の運転は楽しかった。小さい車で力を出し切って運転する、ということが楽しかったし、加速も曲がることも楽しめる車だった。
スバルが軽自動車から撤退した今となっては手放すのが惜しいところもあるのだけど、置く場所もないし、こればかりは仕方が無い。
全体のフォルムも前から見た顔も、リアのデザインも好きだった。
ちょっと不細工な感じもある顔立ちだったけど、愛着が持てる感じだったし、非力なところはあったけど、本当によく走る車だった。故障も不具合も一度もなかったし、信頼できる車で、まさに質実剛健なスバルのイメージ通りの車だったと思う。
もう、家に帰ってもR2はいない。
6年半、あっという間のようではあったけど、R2との間にはたくさんの思い出がある。
僕が初めて買った車であり、初めて自分の家族を乗せた車としてこれからも忘れることはないと思う。
車としてはまだまだ現役でいける状態だった。
いい人に買ってもらって、これからも丁寧に乗ってもらえるといいんだけどな。
さよなら、スバルR2。いままで本当にありがとう。
2 Comments
makahone
2014年3月26日いつも楽しく拝見しております。
同い年で、同じK-5を使用しているとのことで親しみを感じておりましたが
東大阪のバスケコート(荒本?)を利用しているという新たな共通点が発覚したので
思わずコメントしてしましました。
これからも新しい記事を勝手に楽しみにしております。
YOYO1981
2014年3月26日>makahoneさん
コメントありがとうございます!
共通点多いですね!ちょっとびっくりしました…。
K-5とかあのバスケコートとかちょっとレアな共通点なんで、なおさらですね!
子供が生まれてからは全然バスケできてないんですけど、またいつかあのコートにも遊びに行ってみたいもんです。もう走れなさそうですけど。。。
これからもよろしくお願いします!!