たまに行きたくなるビストロ。
京都にブションというビストロがある。
とてもこじんまりした素朴なお店。ランチの時間帯でしか行った事がないのだけど、年に何回か、無性にここの料理が食べたくなって、ちょくちょく行っている。
夜の時間帯は分からないけど、昼間はBGMもなくて、ただお客さんの話し声と食べる音、そして厨房から聞こえてくる料理の音などが聞こえるだけ。
店内の内装はビストロらしく、こざっぱりした感じで、テーブルクロスは赤と白のチェック。壁には額に入れられた絵が色々と飾られていたり、小物もちょこちょこ置かれたりしていて、ビストロっぽいカジュアルな雰囲気。
接客もこざっぱりした感じ。
最初は、もうちょっと愛想みたいなのがあってもいいのになーとか思ったりしていた。でも、ビストロだし、これくらいがちょうどいいんじゃないのかなーというのが今の考えで、今となってはむしろ気楽で助かっている。すごく丁寧に接客されるのには全く慣れていないので、そういう接客のお店に行くと逆に緊張してしまったりするので…。
料理はなかなかのボリューム。でも、いつもぺろっと食べられててしまうから不思議…。
この日は豚肩ロースのグリエだったと思うけど、もう1枚食べられそうなくらいだった(笑)。程よい歯ごたえと柔らかさで食べやすくて、すぐに食べ終わってしまった…。
付け合わせのグラタンもすごく美味しくて、単品であったら食べたいくらい。
このほかに、サラダとバケット。そしてデザートにガトーショコラとエスプレッソ。
子供が生まれるまでは、こういうお店もちょこちょこ行っていたのだけれど、さすがに今となってはそういう時間がまず取れない。
年に1回か2回くらいだろうか。今回はその貴重な1回。どうせなら新しいお店を調べて行ってみてもいいかな、と思ったりもするんだけど、ブションにはたまに無性に行きたくなってしまい、けっきょくここを選ぶことが多い。
レストランの好みなんて人それぞれなんだろうけど、個人的にはあまり席数の多くない、こじんまりとしたお店の方が好き。そういうお店の方が、料理をしてくれる人や接客してくれる人との距離感が近いし、料理も身近に感じられる。
なんというか、大きなお店って、自分と料理とそれを作ってくれた人のつながりがなんとないく感じにくい。すごく個人的な感覚だと思うけど。確かに自分の注文を受けて作ってくれた料理のはずなのに、なぜかつながりを感じにくい。
だからなのか、こういうこじんまりしたお店の方が、レストランにゴハンを食べにきた!という実感を持ちやすいし、落ち着いて食べられていい。
ブションなら、慣れも安心感もある。だからついつい選んでしまうんだと思う。
せっかくなんだからたまには新しいお店も探そうよー、と言われそうな気もするし、その通りだと思っているんだけど、自分のなかに1つか2つお気に入りのいつも安心していけるレストランというのがあるというのも悪くないんじゃないだろうか。
次はいつ行けるかなぁ。。。