カメラは、写真の目的をよく考えて選ぶことが大切。
僕が所有しているカメラの中で、一番使用頻度が高いのは間違いなくPENTAX Q-S1。
買ったのは比較的最近で、去年の12月なんだけど、ほぼ毎日持ち歩いて、カシカシとシャッターを切っている。よく使っているレンズは01STANDARDPRIMEと02STANDARDZOOMの2つ。どちらもレンズシャッターで、おもちゃみたいに小さなボディのカメラだけど、シャッターフィーリングがすごく気持ちよくて、撮るという行為そのものも楽しい。
さすがに画質という面では、他のミラーレスや一眼レフカメラに比べるとセンサーがだいぶ小さいので、見劣りするところはたくさんあるんだけど、それでもダントツで一番よく使う。
その理由は単純で、軽くていつでも持ち運べるから。
写真を撮る人にはそれぞれ目的があると思う。
風景を撮りたい、人を撮りたいというように被写体も違えば、作品として撮りたい場合や記録として残したい場合とか写真の位置付けも色々だと思う。
目的が違えば、それを達成するための手段も異なってくるのは当然のことではあるんだけど、写真の場合、プロとかハイアマチュアと呼ばれるような写真を趣味としている人でないとそこまで考えることは少ないと思う。
ましてやこれから写真を始めようという段階では特に難しい。
でも、写真を楽しく撮り続けるためにはものすごく重要なポイントだと感じている。
僕の場合は、日常の写真を撮ることが目的。
自分が見たもの、自分の視線を写真に残すということだったり、子供の何気ない仕草を写真に残したいとか、日々の食事の写真を撮りたいというのがほとんどすべて。
綺麗に撮れるに越したことはないのだけど、それよりも何よりもシャッターチャンスを逃さない、ピンと来たときにすぐ撮れる、ということが何よりも大切。だから、いつでも持ち運べることが最も重要なポイントで、自分の持っているカメラの中ではPENTAX Q-S1が一番目的に適しているからよく使っているということになるのだと思う。
確かにAPS-Cのデジカメとかフィルム中判で撮った写真の方が圧倒的に綺麗に撮れる。
これは素人の僕が見てもすぐに分かるくらいの差がある。
L判のプリント程度だとすぐにわからないこともあるとは思うけど…。
でも、その差がどの程度重要なのかということが問題であって、僕の場合、PENTAX Q-S1の画質にもだいぶ満足しているので、この画質の差はそれほど大きな問題には感じていない。それなりに台数が出ているカメラなはずなのに、僕の周りで使っている人はほとんどいないので、感想なんかを直接聞いたことはないけど、かなり綺麗に撮れると思う。
それならコンデジでもいいのでは?ということも当然考えらえるのだけど、やっぱりコンデジだと写真を撮るという行為があまり楽しくない。こればっかりは理屈ではなくて自分の好みの問題なのだけど。基本的にズームが好きではないし、レンズを交換できないというのも少し面白みに欠けるなーと感じてしまう。
最近はSONYのRX100とかキャノンのG7Xとか高機能コンデジも増えてきて、目移りすることもあるけど、やっぱりどこか踏み切れない…。
ただ、GRは欲しいなぁとよく思う。コンパクトだし、すごく手に馴染む感じでびっくりするほど持ちやすい。その上軽くて持ち運びしやすいし。レンズ交換はできないけど、広角の単焦点レンズでそれはそれで素敵だなぁと思ったりしていて…。さっきと言ってることが違うけど、どうもこのカメラは特別な感じがあっていつかは使ってみたいなーと思っているんだけど…。
「子供撮るのにどのカメラ買えばいいかなー?」とたまーに相談を受けたりした時に、個人的にはこのPENTAX Q-S1を薦めたいのだけど、子供を撮りたい場合ってまずはコンデジやスマホとすぐに違いがわかるような写真をイメージされているケースが多いし、なるべく綺麗に撮りたいと考えている人に対してはやっぱり他のカメラを薦めてしまう。そうなると最低でもマイクロフォーサーズくらいのフォーマットが必要だと思っているので。
背景をぼかしたいとか、シャッタースピードを速くしたいというような場合については、どうしてもこのカメラでは対応できなくなってくるので、他のカメラを使うしかない。
画質を重要視する場合、残念ながらPENTAX Q-S1は候補からは外れてしまうと思う。
でも、出かけたとに子供を撮ったりするのって荷物もあったりして思うようにいかないときもあるし、そんな状況の中でカメラも大きくて重くて…ってなってくるとそもそも写真を撮れなくなってしまうっていうことがよくある。いくら綺麗に撮れるカメラがあったとしても、そもそも撮ることができなければ意味がない。なんとか撮れたとしても、落ち着いて撮れなければ、思うような写真が撮れてないこともすごく多い。
それなら軽くて機動性抜群なこのカメラで!と僕は思うのだけど、ここばっかりは好みの問題だからなぁ。ボケが写真の全てではないし、解像感も色乗りも悪くないというか、いいと思っているんだけど、大きくぼかして立体感を出したいっていうニーズは結構大きいみたいで…。
誰がなんと言おうと自分が撮りたい写真を撮るということが重要だから僕はPENTAX Q-S1を使っているんだけど、写真を撮るということにおける満足感を高めるためには使っていてストレスを感じないということがすごく重要。当たり前だけど。だって、自分が求めている写真と出来上がってくる写真の乖離が大きいと撮っていても楽しくない。
これから写真を撮る!という場合はなかなか難しいことかもしれないけど、まずはやっぱり自分がとりたい写真はどんなものなのかなぁということをよくよく考えてみるということがすごく大切だと思う。
何をどんな風に撮りたいのか、ということが分かればカメラを買う相談をした知人なりカメラ屋の店員なりから適切なアドバイスを引き出せると思う。その上で、持ち運びの際にどの程度の大きさまで許容できるのかということが分かればあとは、見た目の好みや持ったときの感触や予算で決めればいい。
見過ごされがちだけど、自分が使っていて楽しい、所有していることに満足感を持てる、そのカメラを眺めるだけでも楽しい、というような気持ちになれることが写真を続けるうえでとても大切。
そして、とにかく撮って見て考えてまた撮って、ということを繰り返し続けることこそが自分の写真を作っていくうえで最も重要なことなんだと思っている。
是非ともたくさんの人に写真のある生活を送るうえでの素敵な相棒を見つけてもらいたい。写真のある生活が充実すれば、生活そのものも充実したものになるはずだ。
2 Comments
T
2015年5月23日僕もQシリーズ持ってますよ!
Q7ですけどw
本体が黒なので、01と02も
黒でそろえましたw
どんなに良いカメラでも、
高頻度で持ち歩く機会がなければ
写真を撮れないですからね。
F3も400のフィルムが装填されたまま
長いゴールデンウイークを
満喫してます・・・。
そろそろ社会復帰させなきゃとは
思っているのですが、
コンパクトフィルムカメラや
Q7、トイデジタルカメラを
持ち歩いてるとなかなかね。。。w
YOYO1981
2015年5月25日>Tさん
こんばんはー!
F3ってけっこう重たいので、気軽に毎日持ち歩くというタイプのカメラではないですからね…。
Qのコンンパクトさに慣れてしまうとなかなかつらいところですけど、そこらへんは一長一短っていうところなんでしょうね。
F3のファインダーはとにかく見やすかったし、フィルムの巻き上げの感触も素敵だったので、今でも使いたくなります…!