チェキで思い返す、写真のこと。
クリスマスプレゼントにチェキを贈ったら、ずいぶん楽しそうに写真を撮ってくれていて、見ているだけでもなんだか嬉しい。
そういえば、自分が写真を撮り始めたのはチェキが最初だったなぁ。
高校3年生くらいだったはずだから、かれこれもう20年も前になるのか。当時、チェキが発売されたばかりで、雑誌にも頻繁に取り上げられていたせいかものすごく憧れのようなものがあったのと、これで写真を撮れば生活の何かがかわるかも、みたいなよく分からない予感みたいなものを持っていたのをなんとなく覚えている。
そして、お年玉だったか何かのお金で買おうと思ったけど、田舎だったものだから売っているところがない。今みたいにAmazonとかないし、家電量販店もそんなカメラ扱ってない。
それで近くにある写真屋に言って取り寄せてもらおうとしたんだけど、取り寄せられるか分からないとか、時間がかかるみたいなことを言われてヒヤヒヤした記憶があるんだけど、なんであんなに入手困難だったんだろう。
結局、思ってたよりも早く入荷したみたいで、すんなに手に入ったんだけど、無理かもとか言われてだけに、手元に来た時の嬉しさったらなかったし、おかげでずいぶんと良い思い出を残すことができたと思う。
そういう意味では、写真を撮り始めてなんだかんだで20年近く経ったことになるんだなぁ。ちょっとびっくり。
なぜだかよく分からないけど、もともと写真を撮るのが好きだったのかもしれない。かといって、プロカメラマンになりたい、というような気持ちはほとんどなく…。
人に求められて、それに応えて写真を撮るということはものすごく知識もスキルも求められることだから、プロフェッショナルとしてすごくかっこいいとは思うのだけど、それが自分の撮りたい写真かどうかはまた別問題だからなぁ。とっても難しそうな仕事だ…。
好きなことを仕事にできたら人生が楽しくなるというような話も聞いたりするけど、それは人によるだろうし。なんだか僕の場合はちょっと違うかもしれない、という気がする。少なくともプロカメラマンに万が一なることができたとしても、今より人生が楽しくなりそうな気はしないなぁ…。
ただ、自分が撮りたいものを撮りたいように撮りたいだけなのかなぁ。まぁ、これがものすごく難しいのだけど。
写真を仕事にするよりも、兎にも角にも写真を楽しく撮り続けることができた方が、人生は間違いなく楽しい。だから、写真は常にそういう位置付けにあってほしい。
初めてチェキを買って写真を撮った時、初めて一眼レフを買って写真を撮った時の楽しさ。
デジカメがどんどん進化して簡単に何枚でも写真が撮れるようになったことで、写真を撮りだした時の気持ちを忘れがちだけど、シャッターを切って、それが写真になるまでの間のワクワクする気持ちはいつまでも大切にしたいし、いつまでも好きなものを撮り続けたい。
シャッターを切る場所や瞬間をいつも探していたり、撮ったものが写真になるまでを楽しみながら待つ時間。
そんな時間が、常に生活のどこかにあることこそが大切なんじゃないかなぁ。
好きなおもちゃとか、妹なんかをパシャパシャ撮ってる子供を見ていると、やっぱり好きなものを撮ることって楽しいものなんだなぁと感じる。
そういえば、最近あんまりちゃんと考えてなかったかなぁ。
自分が写真に撮りたいほど好きなものってどんなもの(こと)なんだろう。