夏と休暇の終わり。
一昨日の夜は、なんだかとても寒いと思って久しぶりに掛け布団をかけて寝たりしたのだけど、起きてみたら隣の部屋のエアコンが入りっぱなしだった。
そのせいで寒かったのかもしれないけど、もう夏の気配はほとんどなくなって季節はすっかり秋になってしまった。秋の空気は好きなんだけど、こうも雨が多いとちょっと気が滅入ってしまうなぁ。
秋は夏に比べて空気が澄んだ感じが強いし、空が高く感じられて気持ちがいい季節。
少し肌寒いくらいの夕暮れ時に、薄く雲がかかった空の写真を撮ると、とても綺麗な空が撮れたりするのだけど、ここ最近は曇り空ばかりでなかなか秋らしい空が見当たらない。そうこうしているうちに冬になってしまいそう…。いつになったら秋晴れの空が広がるようになるのだろうか。
そんなことを考えたりしているうちに、あっという間に休みの日々は過ぎていってしまった。
本当にあっという間。決して長い休みではなかったけど、働き始めて今までの中で一番のんびりできた休みだったかもしれない。のんびりというかリフレッシュというか。
休みというとどこかに行って何かをしなくちゃもったいない、という気持ちになりがちだったけど、何でそんな風に思っていたんだろう。別にそんなことしなくてもいいのに。
「たまにはしっかり休むことが必要だ」とはよく言われるものだけど、今回ほどそれを実感したことはない。休みの日々を過ごす中で、少しずつ自分の中の何かがほどけていくような感覚があって、少し驚いてしまった。普通だと思っていた自分はどうやらあまり普通ではなかったらしいということがこの休みでよく分かった。
休むまでの自分が少し客観的に見えてきたのだけど、やっぱり時間に追われすぎてて、あんなにあくせくしてしまっていたんだろうなぁ。
この休みの間の外出らしい外出は、近くにできた大きな本屋くらい。
久しぶりに本屋に行ってゆっくり本を見て回ったというのに、買った本は全部料理関係の本。仕事がらみの本とか写真の本にはほとんど興味が湧かなかったから不思議。いや、写真集は高すぎて買えなかっただけかもしれないけども…。
少し身の回りの生活にも気が回るようになってきたということなんだろうか。
ちょっとキッチン周りを掃除してみたり、お菓子を作ろうかなぁという気になってみたりしたし。
ここのところ朝食とかお弁当の中身がマンネリしているので、そろそろ新しいものを作ってみたりしたいなぁとぼんやりとは思っていたものの、なかなか行動に移すことができていなかったけど、この休みの間にようやく少し進めたかも。
随分とのんびりと過ごしたものだから、写真もマニュアルのフィルムカメラで撮ることがほとんど。露出を確認して、ファインダーを覗きながらゆっくりピントを合わせてからシャッターを切るというのがなんだか心地よかった。
やっぱり昔のカメラは、ファインダーでピントが確認しやすく作られているから、ピント合わせも楽しい。ピントリングを回すとファインダー像が立ち上がってくる感覚は写真を撮る時の醍醐味の一つだと思っているけど、今のカメラではなかなか味わうことができないのが残念。
絞りリングとダイヤルで露出をいじれるのも楽しくて、意味もなくカチカチしたり。
もう休みは終わってしまうけど、もっとフィルムで写真撮りたいなぁ。