写真の構図と大切なこと。

写真を撮っているとどうも思うように撮れない、イメージしていたものと違うと感じることはよくあることで、そういう時には構図について考え直してみるとイメージに近づけることもあるかもしれない。

写真を撮っている人ってどれくらいの人が構図を意識しながら撮っているのだろう。

デジカメだと背面液晶とかEVFにグリッドとかを表示できるし、スマートフォンのカメラアプリでも同様だから、もしかしたら無意識のうちに構図を考えながら写真を撮っている人も多いのかもしれないなぁ。

一眼レフの場合は、スクリーンをグリッド入りのものに変えたりしないと覗きながらグリッドを見ることができなし、デジタル機器みたいに無意識にっていうのは難しいかもしれないけど。
写真を始めて間もない頃は、構図なんていうことを聞くと少し難しそうに聞こえたものだけど、やっぱり構図については知っておくに越したことはないんだろうなー。

 

構図といえば、三分割構図、シンメトリー構図、二分割構図、日の丸構図、黄金分割とか色々あるけれど、構図の種類とその効果についての説明はいろんなサイトでされ尽くしている感じがするので、そちらを見ていただければと思う。
フジフィルムのサイトでも風景撮影のページとかポートレイトのページがあって構図のことや、撮影の時に気をつける点などについての説明がされている。その撮影に適した(フジフィルムの)カメラとレンズの説明まであるし、読んでみるとすごく参考になると思う。ここを読んでいると、ちょっとフジフィルムのカメラとレンズが欲しくなるような…。
ここのページの講座1〜3で解説されているのもわかりやすくていいと思う。

いいな〜!と思った風景を撮ってみたけど、思ったように撮れてないと感じたり、人物写真を撮った時になんか雰囲気が出ないなぁ、というように感じる時というのは、構図がよくないっていうこともあるかもしれない。
逆に、いいなと感じる写真や思わず見入ってしまうような写真は構図のセオリーに沿った写真になっていることが多いのかもしれない。

 

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited iso140 f4.5 1/350

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited iso140 f4.5 1/350

 

ただ、僕は構図というのは写真の要素の一つでしかないので、それに振り回されてしまってはいい写真にはならないと思う。
風景写真なんかだと、じっくり構えて撮ることができるから構図を考えながら準備することもできるかもしれない。
でも、撮りたいと思ったものを撮りたいように撮れるようになることが大事だから、いい構図になる場所を探して写真を撮るなんてことになってしまったら本末転倒だし。

人物写真や家族写真の場合は、撮りたいなと思った時にすぐ撮ることってすごく大事だから、構図を考えて撮影位置を変えたりしていると大切なシャッターチャンスを逃してしまう。
記念写真なら構図を考えて、背景とか立ち位置を整えてから撮る方がいいと思うけど。
でも、日常写真を撮るには、そいういう調整はいつもの生活感や表情が写らなくなってしまうこともあるだろうし考えもの。撮ろうとした瞬間に色々考えてその状況の中でベストの絵作りをできたらいいんじゃないかな。
あんまり構図に振り回されすぎてしまうと、大切なものを失ってしまいそうな気がする。

よく読んでいるブログで、最近こんな記事があった。

著者の父親が写真好きだったけど、子供としてはちっとも嬉しくなかったという内容で、写真を誰のために何のために撮るのか、自分の場合はどうかとちょっと考える内容だった。
一眼レフかiPhoneかというのは言葉のあやだと思うけど、写真を撮ることや構図・光の当たり方なんかに夢中になるあまりに大切な人との時間や体験を共有することの大切さを見失ってしまうというのはやっぱり悲しいことだと思う。
今の時代、スマートフォンで誰でも写真を撮れるし、SNSにちょっと凝った写真をあげようとしてしまうと誰もが同じ状態に陥ってしまう可能性がある。写真やカメラが好きな人だけでなくて、誰もが気をつけたいことなんじゃないかなぁ。

 

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 f4 1/180

PENTAX K-3 II smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited ISO100 f4 1/180

 

随分と前になるけれど、近所の写真屋の店長に誘われて撮影のワークショップに参加した時、講師のカメラマンが講評の際に花の写真を見て「花を撮る時は、自分で、その花が一番綺麗に見えると感じるところを探して撮ってあげて下さいね」と言っていたのがすごく印象に残っている。
構図というのは、人間が無意識のうちに「気持ちいい」とか「美しい」と感じる比率から来ているのだと思う。黄金比率と同じかな。
だから、自分が「良い」と感じるものには、意識していないだけで、そういう黄金比率に似たような何かを感じ取っている可能性もあると思う。

自分の感性がその黄金比率の感性とずれていない場合は、という条件つきだけど。

 

 

直感的にいい写真だと感じるような写真にするにはどういう構図にすればいいのかを感じられるようになれたらいいけど、そうなるにはやっぱり試行錯誤が必要だなぁ。

 

 

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1 Comment

  1. T
    2015年11月14日

    構図ですか・・・。
    あまり深く考えたこと無いですねw

    中心か、四隅のどこかに写したいモノが
    全部入るように配置するくらいしか考えてないです。

    でも、「なんか上手くなったね」って言われることは
    少しずつですが増えてきましたね。

    構図がーって言ってるうちに
    タイミング逃すことのほうが怖いのでw

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